犬も人も「苦しくない・怖くない・痛くない」楽しいトレーニングを目指します

今朝はちょっとショックな出来事がありました。
Twitterで偶然見かけたツイートに涙が止まりませんでした。

内容は、大きめな犬を飼う責任感の強い飼い主さんが愛犬の噛み癖をなおしたくて依頼したドッグトレーナーが嫌悪刺激やチョークチェーンを使ってトレーニングを進め、犬は噛みついたり唸ったりと攻撃性が強くなり、飼い主さんは愛犬と楽しく過ごせるはずの散歩の時間も苦痛になってしまったというお話でした。幸い、この飼い主さんは早めに依頼していたドッグトレーナーとの契約を解除して、方向転換したそうですが、この時のことを後悔しているとのこと。

嫌悪刺激とチョークチェーンを使われた子の恐怖と苦しみ、それを愛する我が子に使わなければならなかった飼い主さんの気持ちを思うと涙が止まりませんでした。
犬も人もそんな苦しい思いをしているのに、噛み癖がなおるどころか攻撃性が強くなってしまったら……。

飼い主さんから見れば、ドッグトレーナーは犬のプロ。
プロに言われてしまえば、少しくらい疑問を抱いても「それが正しいのかな?」と思ってしまいますよね。しかし、嫌悪刺激を使ったトレーニングは、今回の例のように問題を悪化させてしまうこともあります。犬は嫌悪刺激に慣れていきます。嫌悪刺激に慣れてしまったら、人間はより強い嫌悪刺激で対応することになります。そうすると、犬は恐怖や痛みから自分を守るため、人を攻撃するしかなくなります。
そんなのって悲しすぎませんか?

私がTwitterで見かけた飼い主さんとワンちゃんは現在は穏やかに生活しているそうですが、攻撃性が消えたわけではないので飼い主さんは常に気を付けて生活しているそうです。

この話を聞いて、改めて、ドッグトレーナーの責任の重さを痛感しました。
トレーナーのトレーニングひとつで、ただじゃれて甘噛みしていただけかもしれない犬の攻撃性を引き出して、一生、飼い主さんは愛犬の攻撃性と付き合っていかなければならなくなってしまう可能性があるということ。

もともと、今年は犬にも人にもやさしいトレーニングを実践していけるよう、応用行動分析学なども深く学んでいこうと、専門の先生方にもコンタクトを取らせていただいていました。そこにきて、今回のこの話。

Passoは、犬も人も「苦しくない・怖くない・痛くない」楽しいトレーニング提供していきたいと思っています。